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Project Story 01 能越自動車道 震災復旧工事

砺波営業所・現場代理人

砺波営業所・現場代理人

高校の土木環境科を卒業後、2015年入社。富山県出身。「先輩、同僚、後輩、関係会社の方々、色々な人に支えられて、今の私ができています。皆で協力するから、この仕事が続けられるのだと思います!」

調査より先に求められた、冬を越すための応急対策

2024年1月の能登半島地震によって被害を受けた、石川県穴水周辺の道路復旧工事について、国土交通省より工事を受注しました。一般的な道路工事であれば、施工内容や手順が詳細に固まった状態で着手します。しかし今回は、「積雪までに除雪車が通れるよう、とにかくすぐに対応して欲しい」という指示。現場で路面の状態を確認しながら臨機応変に対応していこう、というスタートになりました。

冬になる前に行われた応急対策

冬になる前に行われた応急対策

調査前に始まった応急復旧

当時、道路は大きく波打つような状態でしたが、かろうじて通行は可能でした。ただ、冬が近づく中で、除雪車が安全に走行できないことが大きな問題となっていました。そのため、雪が降る前に道路をできるだけ平らにする必要があり、限られた時間の中で多数の箇所を修繕する応急対応が求められました。

一箇所ごとに十分な時間をかけることはできず、現場で高さや仕上がりを判断しながら施工を進めていきました。通常では考えにくいスピード感の中で、現場は常に緊張感のある状態でした。

急ピッチで進められた復旧工事
急ピッチで進められた復旧工事

急ピッチで進められた復旧工事

応急復旧から本復旧へ

2024年9月にスタートした応急復旧は、12月末に完了しました。その後2025年1月から本復旧に向けた調査を開始。その結果、道路が陥没する恐れがある空洞は見つからず、またひび割れ(クラック)も舗装内で収束していることなど、想定よりも軽微な箇所が多いことがわかりました。

その状況を踏まえ、施工方法についての提案を行い、発注者と細かな打ち合わせを重ねながら工法を決定し、3月中旬からようやく本格的な復旧工事が開始しました。

人手と資材をどう確保するのかが最大の課題

ここから人員と資材を一気に投入して工事を進めていくのですが、震災復興の影響で、人手も資材も不足する状況が続いていました。社内でも全国各地から人を集めましたが、特に苦労したのが大型ダンプの確保です。私が20歳だった頃にとてもお世話になった岐阜県の運送会社の社長(当時は専務)に約8年ぶりにお電話したら、「なんでも協力するよ」と言っていただけたことが、本当に嬉しく、ありがたかったです。

また人員についても、過去に取引のあった様々な協力会社に声をかけさせていただいたところ、どこも快く受けてくださり、北は宮城、東は静岡まで、さまざまな地域から集まっていただきました。
資材についても、石川県内で供給可能な場所を調査し専門スタッフと連携しながら調達先を決定するなど、多くの人にサポートしていただいた現場でした。

急ピッチで進められた復旧工事
急ピッチで進められた復旧工事

急ピッチで進められた復旧工事

道路があるから、生活が成り立っている

工事が進むにつれ、近隣住民や関係者から「きれいになってきた」という声が寄せられるようになりました。発注者からは「きれいになりすぎて、他の工区を担当する業者さんが大変だ」と冗談交じりに言われたこともあります。

私自身が北陸出身であったこと、また現場代理人として担当した中で最も規模の大きな現場もあり、プレッシャーを感じる場面もありましたが、社員や協力会社、関係者や地域の人に支えられて、無事完了することができました。

道路は長年使われ続け、地図にも残ります。災害時には物資を運ぶために欠かせないインフラでもあります。道路があるからこそ人の生活が成り立つということ、その責任の一端を担っているということを改めて意識し、実感する現場となりました。

施工内容 舗装打換え工、排水構造物工、防護柵工、区画線工、道路付属施設工、踏掛版工、応急対策工、構造物撤去工、仮設工
施工方法 起工測量→応急対策工→踏掛版工→構造物撤去工→排水構造物工→舗装打換え工→区画線工→防護柵工→道路付属施設工

地元の復興に関われた喜び

富山県出身で、身近に被災した人も多くいたので、特に思い入れのある現場でした。震災復興に携われたことに、感謝しています。