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植生護岸用パーミアコン工法

ポーラスコンクリートによる多自然型護岸工法

植生護岸用パーミアコン工法とは、業界第一を誇る佐藤渡辺のポーラスコンクリート舗装(パーミアコン)の技術を応用したもので、コンクリートの本来の特性である強度による「護岸」の役割と、コンクリートに造られた連続した多くの空隙による「植生」を同時に実現した、多自然型河川護岸工法です。

植物の根がポーラスコンクリートの
空隙内部へ伸びた状況

特性と効果

ポーラスコンクリートを使用

植生護岸用パーミアコン工法は植生護岸用ポーラスコンクリートを使用します。このコンクリートは骨材と骨材の間に連続した多くの空隙があり、優れた透水性能を持っています。

護岸に植生基盤を創出し、生物との共生が可能

植生護岸用パーミアコン工法は、覆土後、張芝または播種を施す早期発現期待型、現地発生表土による覆土のみを施す中期発現期待型、ポーラスコンクリート打設後の状態で放置する長期発現期待型の3タイプから、用途・環境に合った構成選択が可能です。

植生ブロック工法より経済的

植生護岸用パーミアコン工法は、他の多自然型河川護岸工法に比べ材料の供給が容易であり、従来の植生ブロックを用いた護岸工法よりも経済的です。

速やかな材料供給による品質の安定

植生護岸用パーミアコン工法の材料は、定置式生コンプラントはもとより移動式コンクリートミキサーにより現場にて製造でき、品質の安定化を図ることができます。

基本構想

長期発現期待型

長期に植生の発現を期待する場合、植生護岸用パーミアコン上に覆土・播種などを施さず、時間をかけ、自然にまかせた状態で植生の発現を期待します。低水護岸などでのり勾配が緩い場合などでは、植生が発現すれば洪水時に土砂堆積が起こりやすくなり、自然に多様な植生が発現する環境になると考えられ、周辺植生と連続性のある護岸となることを目標としています。

中期発現期待型

中期に植生の発現を期待する場合は、植生護岸用パーミアコン上に現地発生表土による覆土を施します。在来の周辺植生と連続性のある護岸となります。

早期発現期待型

早期に植生の発現を期待する場合は、植生護岸用パーミアコン上に覆土を施した上で、張芝・播種などを行います。
この場合、特定の植種を利用することになりますが、この植種を維持したい場合は植生の維持管理が、例えば草刈りや除草、補植などが必要となります。

適用対象範囲

植生護岸用パーミアコン工法は、植生護岸用ポーラスコンクリートの配合や施工厚、勾配を考慮する事により、高水護岸、高水敷、低水護岸、堤防護岸に適用が可能です。

植生護岸用パーミアコンのタイプ

植生護岸用パーミアコンのタイプ標準仕様河道特性
設計基準圧縮強度空隙率
1)植生重視タイプ10N/mm2以上25~30%程度流水の作用が激しくない場合
2)強度重視タイプ18N/mm2以上18%以上急流や水衝部などの流水の作用が激しい場合