S-MAP
砕石マスチックアスファルト舗装に変更
S-MAP(砕石マスチックアスファルト舗装)は海外ではStone Mastic(or Matrix) Pavementと呼ばれており、粗骨材量が多く(70~80%)、粗骨材間隙をマスチック(細骨材に対するフィラー量が多いアスファルトモルタル)で充填したギャップ型(不連続)のアスファルト混合物を用いた舗装です。
S-MAPは、粗骨材が形成する構造的母体による粗骨材同士のかみ合わせや、豊富で改質化されたアスファルトを有し粗骨材の間隙を充填するマスチック、繊維質補強材の添加により、優れた耐流動性、耐久性、耐摩耗性、水密性、すべり抵抗性、疲労破壊抵抗性を有するなど、長寿命舗装に適したアスファルト舗装です。S-MAPは一般の加熱アスファルト混合物と同様に製造・施工は可能ですが、温度管理と締固めに留意します。
骨材最大粒径は30mm、13mm、5mmがありますが、13mmと5mmが一般的です。
- 豊富なアスファルト量により、優れた耐久性、たわみ性、水密性を有しています。
- 粗骨材のかみ合わせ効果および改質アスファルトや繊維補強材の使用により、優れた耐流動性を有しています。
- S-MAPの配合条件(最大粒形や粒度や目標空隙率等)を変えることで、付加価値を自由に設定することができます。
適用場所
適用場所 | 13mm | 5mm |
流動区間の表層、基層 | ○ | - |
摩耗区間の表層 | ○ | - |
トンネル内舗装の表層、基層 | ○ | ○(基層) |
重交通道路の薄層舗装、レベリング層 | - | ○ |