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アスファルト舗装

一般に道路の舗装は、アスファルトコンクリート舗装(通称:アスファルト舗装)とセメントコンクリート舗装(通称:コンクリート舗装)に大別されます。
アスファルト舗装はコンクリート舗装に比べ、たわみ性(ひび割れが生じないように抵抗する性質)が大きい、自動車などの荷重による変形に対して比較的順応しやすい、施工性が良い、維持修繕が容易などの特色を持っています。
また、アスファルト舗装には排水性舗装や半たわみ性舗装など様々な機能・特性をもった種類があり、気象条件、地域性、交通量、環境などによって最適なものを選定して施工されています。

アスファルト舗装の機能・特性

一般にアスファルト舗装はコンクリート舗装に比べ施工が比較的容易で、単にアスファルトを使った黒い舗装というだけでなく、様々な機能および特性を持った多くの種類が存在し、施工場所において要求される機能によって、材料やアスファルトの配合方法、施工方法が選定されます。
また、特殊な条件(気象条件、地域性、交通量等)によっては、二つ以上の機能が複合して要求される場合も多々ありますが、道路整備のパイオニアである株式会社佐藤渡辺は、一般的な舗装から特殊条件に対応する舗装まで、様々な要求に対応可能です。

アスファルト舗装(表層)主な機能・特性
加熱アスファルト舗装アスファルト舗装は、一般に、アスファルト混合物からなる表層、基層と路盤からなり、路床上に構築されます。アスファルト舗装(加熱式)の表層には、一般に、アスファルトプラントで製造された密粒度アスファルト混合物等が用いられます。車両走行時の安全・円滑・快適な交通の確保に加えて、環境の保全と改善に寄与します。
アラレミックス
(ポーラスアスファルト舗装)
透水性舗装
透水性舗装は、表層材に多孔質な透水性アスファルト混合物を使用して、雨水等を地中に還元するために透水性を向上させたアスファルト舗装であり、歩道や駐車場の表層材として使用されています。
 透水性アスファルト混合物は13~5㎜サイズの骨材が形成する舗装内部の空隙隙(12%以上)により、雨水を地中に浸透させる機能(透水係数10-2cm/sec以上)を有しています。樹脂等による改質化したアスファルトを使用することで耐久性向上を図ることが可能です。

排水性舗装
アラレミックス(ポーラスアスファルト舗装)では、多孔質で耐久性に優れたポーラスアスファルト混合物を表層・基層に使用し、遮水機能層を設けることで、雨水等を舗装表面から排水処理施設に導く排水構造に加え、低騒音化等の機能を有するアスファルト舗装で、車道で主に使用されます。
アクアリテーナ
(アスファルト系保水性舗装)
開粒度タイプのアスファルト舗装の空隙に特殊セメントスラリーを充填したアスファルト系舗装です。このスラリーに保水された水分の蒸発によって路面温度を下げます。路面温度低減効果が大きく、短期間で供用可能な保水性舗装です。
また、充填材に顔料を加えることで着色することも可能です。
アラレクリート
(半たわみ性舗装)
開粒度タイプのアスファルト混合物を舗設後、セメントミルクを空隙に充填した舗装で、アスファルト舗装のたわみ性(ひび割れが生じないように抵抗する性質)とコンクリート舗装の剛性および耐久性を複合的に活用し、アスファルト舗装の弱点である耐流動性(変形しにくさ)や耐油性を改善したアスファルト舗装です。
また、セメントミルクに顔料を加えることにより着色も可能です。
ルビット舗装
(ゴム粒子入り凍結抑制アスファルト舗装)
ゴム粒子(廃タイヤを粉砕したゴム粒子)を添加したアスファルト舗装です。ゴム粒子により弾力性のある舗装表面になります。舗装表面に自動車のタイヤ荷重がかかることで、冬期に路面の凍結層を破砕するため、路面凍結抑制が期待できます。ゴム粒子を添加することで、すべり抵抗性の向上や耐摩耗性の向上、たわみ性向上によるひび割れ防止などの効果も得られます。
S-MAP
(SMA舗装)
S-MAP(砕石マスチック舗装)は、粗骨材量が多く(70~80%)、細骨材に対するフィラー量が多い(8~13%程度)アスファルトモルタルで粗骨材間隙を充填した不連続(ギャップ型)粒度のアスファルト混合物を用いた舗装です。
S-MAP【Stone (Mastic or Matrix)Asphalt Pavement】
(砕石マスチックアスファルト舗装)
S-MAPは、アスファルトモルタルの充填効果と粗骨材のかみ合わせ効果および繊維質補強材、改質アスファルトの使用により、耐流動性、耐摩耗性、水密性、すべり抵抗性、疲労破壊抵抗性を有しています。
S-MAPの製造および施工方法は通常のアスファルト混合物と同様ですが、混合物の温度管理と締固めに留意します。
引用 一般社団法人日本道路建設業協会HP
ヒートカット
(遮熱性アスファルト舗装)
舗装表面に近赤外線を反射させる樹脂を塗布し、夏期の舗装温度上昇を抑制する舗装です。
スラグ入りアスコン
(溶解スラグ入りアスファルト舗装)
一般廃棄物処理場および下水汚泥の焼却灰を処理した溶融スラグ(JIS A 5031・A 5032)をアスファルト混合物の骨材として利用するアスファルト舗装です。
エクシェル
(貝殻入りアスファルト舗装)
産業廃棄物として処理されている、ほたて貝殻等をアスファルト舗装の骨材として再利用したアスファルト舗装です。景観用舗装材としても優れています。
ピュアロールド
(ホットロールドアスファルト舗装)
アスファルト混合物の敷き均し上部にプレコートした骨材をチッピングし、その上からローラにより締め固めた舗装です。
エクセレント-エポック
(高耐久型アスファルト舗装)
改質II型混合物では対応しきれない、わだち掘れやコルゲ-ション、摩耗などの防止し舗装の長寿命化を目的とした高耐久性アスファルト舗装です。
ポリシングペーブ
(洗い出し透水性アスファルト舗装)
透水性アスファルト舗装面を洗い出し、骨材を露出させる工法です。