アクアリテーナ
アスファルト系保水性舗装
都市部におけるヒートアイランド現象に代表される環境問題があり、その緩和を図る技術の一つとして、舗装体内への蓄熱を低減し、舗装路面温度の上昇を抑制する保水性舗装があります。
アクアリテーナ(アスファルト系保水性舗装)は、開粒度タイプのアスファルト舗装の空隙に吸水・保水機能を持つセメントミルクを充填した半たわみ性タイプの舗装で、硬化したセメントミルクに含まれる保水性無機鉱物粉末に水分が保水され、その水分が蒸発する時の気化潜熱により舗装路面温度の上昇を抑制します。
特性と効果
舗装路面温度の上昇抑制
半たわみ性舗装で表面が明色であり、保水された水分が蒸発するときの気化潜熱により、舗装路面温度が密粒度アスファルト舗装より10℃以上低減されます。
養生期間が短い
吸水・保水機能を持つセメントミルクが超速硬タイプなので、3時間前後で交通開放が可能です。
保水能力
舗装厚5cmで4 kg/m2程度、舗装厚10cmで8kg/m2程度の保水能力があります。
着色が可能
充填材(セメントミルク)に顔料を加えることにより、車線区分を明確にしたり、周囲の環境に調和した色彩が得られます。
- 経年により舗装表面の充填材(セメントミルク)が摩耗し、黒色の舗装面に近づきます。
アクアリテーナによる路面温度低減効果の例
- 舗設後約2ヶ月経過した舗装面での測定
- 表面温度は舗装面から2.5cmでの測定
- 測定日の2日前の降雨量19mm
- 気象条件によって各値は変動します。